2025-09-26

お薬天使ちゃん

ファッションになっていく私たちの悩み。
まだ捨てれない初めて吸ったタバコの空き箱。
壊れ始めちゃった14歳、薬の甘い糖衣。

2025.10/1 蓮=文 / text by REN 橘ジュン=校正 / Content Editor by Jun Tachibana
KEN=写真 /photography by KEN 
※写真はイメージです。本文の内容とは関係ありません。 photo is an image. They are not related to the content of the text.

はじめまして。

脳内 というハンネで趣味で記事を書いています。
自我なんか出さないで、可愛くて文脈が荒れてて透明で退廃的な文章を書きたい。
うさぎロリィタ少女性JK秋葉原大森靖子ピンク夏あの子パフェ夜景が大好きな蓮です。
ここでは本名の欠片である蓮としてお話したいと思います。

私は空っぽな人間だ。

血肉のみある塊だと思えば、
私は人生でどれほどの経験をしてきたのだ、と思う2人の私がいます。
でもほんとうは空っぽみたく心に穴が空いて周りをぐじゅぐじゅ膿が湧いてる。
私の心の穴はたぶん、
気づかないうちに4歳の頃から広がっていったのでしょう。

朝が来る度に何かを失っていく気がして。
月日が経って変わらない自分を鏡で見つめる。
ふと幼稚園の頃のアルバムを見返した。
この頃は何もかも初めてで、
名前の知らない花が綺麗で、
自分はどんな大人になるのかなって楽しみばかりだった。
小学校の卒アルにはデザイナーになりたいと書いてあった。
服飾行くの諦めちゃった。
もう私の事信じれなくなっちゃった。
自分が産まれた時、ママはどんな気持ちだったんだろう。

両親の喧嘩の怒号でお腹が痛くなって縮こまったのを覚えている。
それから親は離婚して、おばあちゃんの家で母、妹、私の4人暮らし。
変わらず、母と祖母の喧嘩。
祖母はヒステリック気味で、幼い私に母は私を愚痴壺のように愚痴を話してきて、私はただそれを諭すばかりでした。
それが8年間続きました。

今思えば、小学生の時、熱もないのに嘔吐ばかりする子でした。
食欲も全然なくて夕食の度に口に入れては吐き出してました。
たぶんストレスだったろうなぁと考えれば可哀想です。
10歳前後にそれはキツイですよ。
そんな事もあり、私は祖母のヒステリックを引き継いだのか、今まで何を言われても黙っていたのに耐えられず、家中の物をガシャー!と床に落としました。
物に当たるのは良くないですね、
気づいたら中2の時、私は完全に鬱病になっていました。
母は頑なに認めず、病院も連れて行きませんし、無理やり学校に連れていかれる日々。


そんな時、見つけてしまったのです。出会ってしまったのです。
ODオーバードーズに。

錠剤を飲むのは苦手ではなかったのですが
“多幸感” “ふわふわ” こんな甘い文字に惹かれて、
まんまと薬を購入し、初めは20Tくらいからスタート。
あまり記憶には無いのですが、寝静まった夜に良くしてましたね。
朝が来るなと思いながら、大森靖子を聴き、薬に身を委ねていました。
もう流石に学校、無理すぎる!
隣のクラスの子がダイエットのし過ぎで生理が止まったと保健の先生から学年主任まで大騒ぎ。
羨ましかったなあ。
寒空の下、自転車を漕いでドラッグストアでピンクのカミソリを購入。
そうです、自傷行為に手を出しました。
きっかけは心配されたかったから。構ってちゃんです。
スーッと、そしたらビックリ!
力加減分からず初めてにしてはめっちゃ切れてしまったのです。
コレで少し切ってチラッと見せようなんて思ってたものですから、余りの傷口に隠さなければという意思が湧いて結局失敗。

それから自傷行為にハマりました。

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